雨音

情緒などない。脈絡もあまりない。後々の改訂は多々ある。

漢字一文字で冒頭のタイトルをつけるという自分でつけた設定に首を絞められています。最近もういっそ"そんな設定なかったよ"と言わんばかりに全部件名だけ変えてやろうかと思う時もあります。全てのタイトルに新しいのを用意しきったら実行するかもしれません。目をつぶっていてください、10円あげるから。

 

 

今年で3年生、否が応でも職についてこれまで以上に本腰を入れて考えねばならない訳です。いろんな観点から職を選び抜いていく訳ですが、やっぱり多くの人が悩むのは"自分のやりたい安定にやや欠ける職をとるか、安定あるけれど関心がやや自分の一番望むものよりも劣る職のどちらをとるか"だと思います(給与だの転勤だのの類を一切とりはずして考えても、純粋にやりたいことが安定ある業界だったというのはそれは幸せなことだと思いますね)。

 

僕も悩んでいます。僕はやりたいことのある職種がありますが、はっきり言って怖気ついています。自分はバイトですらあまり働き過ぎたくはないので。時間>超えられない壁>お金 だと思っているので。怖気付いている理由は、そんな性格なのもあいまって、その業界が残業時間No.1の業界だからです。多分、自分の性格上、絶対に休みがある程度ないと自分が持たないと思うので迷ってます。昔はやりたいことと安定なら6・4ぐらいでしたが今は逆転してますね。

 

 

最近思うのは、人ってそれをやりたいってのがどれくらいマジなのかって自分でさえ分からないし、それって環境によって変わると思うんですよ。カイジってマンガ知ってますか。よく知らねえけど地下帝国から命をかけて賭博して何とか外に出るやつだろと思ってる人、正解です。じゃあカイジってそのあと、地上でまともに暮らすと思いますか?思いますよね普通?地獄のような地下帝国から命かけて出てきたんだから。でもね、結局パチンコ三昧なんですよ、また地下帝国行き。地下帝国では賭博で地上に戻るために命までかけたのに、またパチンコで借金を作ってるんですよ。彼は地獄の環境では命をかけられたのに、それがプラスになって、地上の暮らしになるとあれだけ命を張った過去もあるのにまた借金。欲しかったものが普通の生活だったのに、それに慣れるとそれより上のものが欲しくなるんですね人間。これはマイナスからプラスに変わった時の人間の欲の変化ですけど、逆がこれから自分がよく考えることです。仕事でお金をもらっても、これからは生活も全部自分でお金を払う。そう考えた時に、お金があるかないかって精神的にすごく響くと思うんですよ。大学生って基本は何かしら費用を親に負担してもらってる、いわば守ってもらってる立場なんですよ。つまりプラスの環境にさせてもらってるんです。その環境にいる状態で「自分は〜がしたい!○○を代償にしても構わない!」って言って本当にその時そう思っていたとしても、いざ実際にやってみたら、いきなり守られてる期間が終わって今まで他人に守ってもらってたものを自分でやって、その状態でお金だの休みだのその他諸々考えてハードな毎日に追われたら、そのやりたかったことを本当に出来たとしても「こんなの流石に辛い!これなら安定をとればよかった!」っていうの全然あると思うんですよ。僕はそれで悩んでます。自分がやりたいことはあるけど、「それってどこまで僕自身本気で言ってるんだ?この親に守られてる状態だからやりたいとか言えちゃうんじゃないのか?いつ休みあるか分からないんだぞ?他の代償がなくなったと本気で想定してリアルにイメージしてるか?その上で、それらを差し引いてものやりたい なのか?」とか。

 

だから友達とこういう話をした時に、やっぱりバンドマンはそういうとこすげぇなって話になりました。あの人達は実際にそういうのをリアルタイムで味わいながらもそれでも続けてるんだから、あれは本物ですよね。

 

このテーマでは書くつもりなかったんですが、ちょうどバンドマンの話が出たので関連付けで。

 

 

家城竜也というミュージシャンがいます。今はこの名前では活動していません。彼はある別名義のアーティストで活動しています。その本人は昔は「家城竜也という名前で活動していた」などとは言ってませんが、彼は昔バンドをやっていたと言っていましたし、彼と家城竜也のブログの過去があまりにも似過ぎているし、しかも内容も事細かに一致しているのです。本人も公言してはいませんが、だからと言って本格的に隠すつもりはないのでしょう。ちなみに彼の現在の活動は、何と言えばいいのでしょう、あれですね、"顔の上半分 狐のお面"です。分かる人にはもうこれで充分わかるでしょう。そんな狐のお面つけてるミュージシャンそう多くいません。もし分からない人がいたら家城竜也で検索かけて下から5番目の検索関連みてください。僕はこの人のブログ(100件程でどれもそこそこ量ある)全部読むという奇行を犯したのですが、この人やべぇと思うところはいろいろあるのですが、特に覚えているのは、この人が有る日、お金が500円しかないと。もうスタート時点からおかしいのですが。んでその500円で1日を凌ごうとしたんですが、移動最中にスーツの見知らぬおっちゃんに500円貸して欲しいと頼まれるわけです。どうやら会議で使う大事な資料を家に忘れ、かつあちらもたまたまお金がなかったようです(財布も忘れたのでしょうか)。彼はお金を貸したかったのですが、流石に1日活動してなおかつ500円しか使えないので厳しいと感じ、申し訳ないと思いながら断ったのですが、それでもおっちゃんのあの断った時の青ざめた顔がよぎってしまい、結局おいかけてお金を貸したのです。貸したというかもうあげたに等しいですけどね。それで、彼は空腹になってしまったのですが、食べるものがない。買う金もない。どうしたか。

 

 

 

ティッシュをはんぺんだと自己暗示させ食べました。ちなみに観葉植物も食べてます。やばいやつですね完全に。

 

 

でも、そこまでして続けるって、彼は本当に音楽が好きなんだなと思います。

 

 

僕もこの秤が今はどちらとも言えず揺れていますが、どちらになるのか、まだ悩んでみたいと思います。では。